歯周病検査・治療
歯周病とはどんな病気?
歯周病という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、どのような疾患かご存知でしょうか?
歯周病とは「歯を支える骨が溶ける病気」です。歯周病が進行すると最終的には歯を失ってしまいますが、日本人が歯を失ってしまう原因として最も多いのが歯周病です。歯周病は自覚症状が少ないため、気づいた頃には手遅れといったことがよくあります。
また歯周病は糖尿病との係りも大きく、歯周病が改善されることで、糖尿病が良くなる例も多く報告されております。
むし歯と同様、歯周病も正しいメンテナンスを行うことで未然に予防することが可能です。
歯周病はかかりつけ歯科医による管理が重要です
のんたん歯科クリニックでは、地域の皆様のかかりつけ歯科医(医療での主治医)を目指し、そのための体制をしっかり整えております。
これまでの治療・検査歴は写真やデータで全て保存し、管理しております。これによって患者様の口腔内変化にいち早く気づくことができます。
※これらのデータ(レントゲン・口腔内写真・検査データ)を元にした、説明シートもお渡しします。
歯周病をかかりつけ歯科医がしっかり管理することで、進行を防ぐことができます。
歯周病サイン
基本的に歯周病の自覚症状はありません。むし歯のような痛みもないため、気づいたころには重度という場合がよくあります。
大事なことは、自覚症状がないときから歯科医院で4カ月に1回のメンテナンス(検査・掃除)を行うことです。
歯周病検査
4カ月に1回のメンテナンスでは、歯周病検査を実施します。
歯周ポケット(歯と歯茎の溝)の深さを計ることで、歯周病の進行度が分かります。正常な歯肉は深さが1~2mmですが、重度の方(歯が抜け落ちる手前)は8mm以上になることもあります。その他にレントゲンによる検査・目視での歯の動揺や歯茎からの出血など検査します。
また歯科医院で検査終了後に歯周病の検査結果が書かれた紙を渡されたことがある方もいらっしゃると思います。
当院ではこれらの検査結果と口腔内写真を元にした「衛生実地指導」という説明シートをお渡ししております。「現在の口腔内の状態」や「歯磨きで重点的に行っていただきたい箇所」等を個人に合わせて作成しております。
歯周病の治療
通常は口腔内清掃で歯垢・歯石を除去しますが、悪化している方にはSRP(スケーリング・ルートプレーニング)を行います。SRPとは歯周ポケットに溜まった歯垢や歯石を専用器具で除去する治療です。SRPを行い、歯周ポケットの引き締め小さくします。
さらに歯周病症状が進行してしまった重度の方には、歯周外科治療にも対応しております。歯周外科はSRPでは取り除けない歯の根っこに付着した歯垢・歯石を麻酔下で切開し、除去します。
当院の院長は開業前に歯周病専門の歯科医院や病院で勤務していたため、歯周外科治療にも多く対応してまいりました。
歯周病の方の被せ物
歯周病が中度まで進行(6~7mm)してしまった方が、被せ物をしても長持ちしません。そこで外科処置であらかじめ歯周ポケットをなくしてから、被せ物を行うという方法があります。そうすることで被せ物がより長持ちします。
特に自費の被せ物(セラミックやジルコニアといった素材)を選択された方におススメです。